股関節痛

「あぐらをかくと股関節が詰まる」「立ち上がりざまに脚の付け根がズキッ」――股関節痛は立位・歩行・階段など日常動作に直結し、放置すれば歩行能力と生活の質（QOL）が大きく低下します。厚生労働省「国民生活基礎調査 2022」によれば、股関節痛は 60 歳以上女性の約8 ％、男性の約3 ％が訴えています。

※参考：厚生労働省 国民生活基礎調査 2022

原因は変形性股関節症（OA）、大腿骨寛骨臼インピンジメント（FAI）、臼蓋形成不全、鼠径部痛症候群（GROIN）、梨状筋症候群など多岐にわたりますが、近年の研究では大腿筋膜張筋・腸腰筋・殿筋群を包む股関節周囲ファシアの滑走障害が関節内圧と痛みを増幅する共通病態と示されています。

※参考：Stecco C et al. “Fascial Densification around the Hip Joint” J Bodyw Mov Ther 2021

当院の施術では、股関節だけをストレッチするのではなく、骨盤・腰椎・膝・足部へ続くファシアネットワークを整え、「階段を上がっても痛みが出にくい股関節」 を目指します。

「カッパ整体院グループ」は国内外に60店舗展開しており、イタリア発祥の「筋膜マニピュレーション®」という技術を元に施術を提供しています。イタリア本部公認・ベトナム公式プロバイダーとして、海外でも技術普及を行なっているグループです。

（「筋膜マニピュレーション®」をベトナムで正式に提供できるライセンス＝プロバイダー権を取得済み）

なお、この技術を元に「筋膜調整®」という商品を開発し、商標登録を行っています。

金沢にいながら世界基準の最新技術を体感いただける―それが当院の強みです。

こんなお悩みありませんか？

• 立ち上がるとき脚の付け根が詰まり、ズキッと痛む
• 長く歩くと鼠径部がジンジンして休憩が必要
• あぐら・横座りができず、靴下を履く動きがつらい
• 股関節が硬く、腰や膝まで違和感が出る
• 病院で「臼蓋形成不全」「FAI」と言われたが手術は避けたい

１つでも当てはまれば当院にご相談ください。

※参考：Culvenor AG et al. “Hip Pain Epidemiology” Best Pract Res Clin Rheumatol 2022

他で良くならない理由とは？

❶ 関節内だけを注射・牽引

ヒアルロン酸注射や牽引で関節内圧を一時的に下げても、大腿筋膜張筋・腸腰筋・殿筋ファシアの滑走障害が残れば再び張力が集中し痛みが戻ります。

※参考：Stecco A et al. “Fascial Mapping Techniques” Clin Anat 2020

❷ ストレッチ中心リハの落とし穴

痛みを我慢して股関節だけを強く伸ばすと微小断裂が拡大し、ヒアルロン酸粘度が上昇→滑走低下→炎症長期化の悪循環に。当院は 遠隔循環改善→患部微刺激 の順で安全に進めます。

※参考：Zhang Y et al. “Viscosity Changes in Hyaluronic‑rich Fascia” Sci Rep 2022

❸ 姿勢・呼吸・荷重の再学習不足

O脚立位・反り腰・呼吸浅化・歩幅減少など日常癖が股関節ファシアを再び高密度化させます。施術に加え汎用的姿勢・呼吸・荷重分散原則を習得することで再発ループを断ちます。

※参考：Headache UK “Workplace & Lifestyle Toolkit” 2024

股関節痛の原因とは？

※参考：Neogi T et al. “Hip OA Pathogenesis” Nat Rev Rheumatol 2021

股関節痛の症状の例

• 変形性股OA型：立ち上がり・歩行開始で鼠径部深部痛／股関節内旋制限
• FAI型：深屈曲＋内旋で前側が鋭痛（FADIRテスト陽性）／クリック感
• 腸腰筋滑走障害型：歩行後半で前側が張る、ジョギングで鼠径部がツッパる
• 鼠径部痛症候群：ボールキックで痛い／慢性スポーツ鼠径部痛
• 関連痛：腰椎〜膝内側の張り、殿部・大腿外側の刺すような痛み

※参考：Culvenor AG Best Pract Res 2022

症状を放置すると？

滑走障害が残ると関節軟骨摩耗が進行して重度OA→人工股関節置換術（THA） が必要となるリスクが上昇。股関節可動域制限は腰・膝・足へ連鎖し、慢性痛の多部位化につながります。早期に筋膜連鎖を整え、荷重分散を取り戻すことが機能維持の鍵です。

※参考：Hinman RS et al. “Progression Factors in Hip OA” BJSM 2023

当院と他院との違い

まず、一般的な対処法と当院のアプローチの違いを簡単にまとめると次のようになります。

次に、別の観点から当院と比較してみます。

一般的な整形外科・整骨院・整体院との比較

最後に、当院での改善方法をご説明いたします。

当院での改善法

1）徹底した検査と原因の可視化

当院では、初回に十分なカウンセリングと検査を行い、鼠径部や殿部に鋭い痛み・詰まり感をもたらす股関節痛の真因を多面的に探ります。

立位で骨盤傾斜と股関節内外旋位を視診し、FADIR／FABER テスト・片脚立ちテストで痛みが出る角度と強度、歩隔の左右差を確認。触診では大殿筋筋膜・中殿筋筋膜・腸腰筋膜の硬結、鼠径部皮膚温の左右差を評価し、下肢長差も測定します。

さらに長時間座位・階段昇降・ジョギングなど生活背景を聞き取り、胸腰筋膜―骨盤腸腰筋膜―大腿外側筋膜へ続く張力ラインを患者様と共有。「関節唇損傷や軟骨変性だけでなく筋膜ネットワークの引き込みが股関節へストレスを集中させている」事実を視覚情報と徒手評価で可視化し、納得感ある施術計画へつなげます。

※参考：Bianchi S., Ultrasound Examination of the Musculoskeletal System, 2019

筋膜調整®

筋膜調整技術は、“筋膜の滑走”を回復させる手技療法です。検査で特定したコントロールセンター（腸腰筋膜・大殿筋筋膜・腸脛靭帯筋膜など）に対し、当院独自のアプローチで神経・血管・関節包に負担を掛けていた滑走不全をピンポイントでリリースします。

疼痛が強い場合はまず下腹部と大腿外側から循環を促し、症状が落ち着き始めた段階で腸腰筋膜をソフトな持続圧と微細伸張で均質化。滑走が戻ると寛骨臼への剪断力が分散し、関節唇や軟骨への圧迫が軽減。

学術報告でも筋膜調整により変形性股関節症患者の疼痛スコアと歩行速度が改善した例が示されており、当院でも同様の臨床成果を得ています。

当院の施術はバキバキ矯正や強圧を行わず、身体に優しい安全な手技です。

※参考：Pirri C. et al., Eur J Rheumatol, 2023

3）個別対応と再発予防

股関節痛の背景には、長時間デスクワークによる前方荷重、サッカーでの蹴り動作、マラソンの反復衝撃など多様な要因があります。

当院では豊富な臨床経験を持つ施術者がカウンセリング内容を踏まえ、疼痛期は遠隔筋膜中心、回復期は骨盤‐股関節の可動域拡大と中殿筋活性化を重視するオーダーメイド施術を提供。

施術中も「歩き始めのズキッ」「階段昇段時の詰まり」など感覚を伺いながらリアルタイムで手技を調整します。筋膜をリリースした直後には、骨盤―股関節―膝を協調させる簡易エクササイズ（ファシアピラティス）を実施し、正しい荷重ラインを身体へ“再教育”して滑走不全の再燃を防止。

個別評価と段階的対応が股関節痛改善に有効とされており、当院は科学的指針に沿った施術で再発リスクを最小化します。

4）生活習慣サポート

施術効果を維持するため、椅子に深く座り股関節を軽く開く座位姿勢、長時間歩行ではこまめな休憩、高反発インソールの選び方など、日常で取り入れやすいポイントをシンプルにお伝えします。

「また股関節が引っ掛かるのでは」と不安な方ほど、明確な改善を体感することでセルフケア意欲が高まり、良い状態を自律的に維持できます。

つらい股関節痛でお悩みの方も、どうか諦めずご相談ください。

当院はエビデンスに基づく筋膜施術で痛みと可動域制限を緩和し、再発しにくい股関節づくりを全力でサポートいたします。

よくあるご質問

Q：すぐに効果が出ますか？

A：初回で「軽くなった」「楽になった」という感想は多いですが、症状の程度や生活習慣によって個人差があります。そのため、生活習慣から変えて根本改善を目指すためのサポートを行います。

Q：資格を持った人が対応してくれますか？

A：はい。資格を保有するセラピストが対応いたします。

Q：どれくらい通えばよいですか？

A：初回である程度変化を実感された後、3か月を目安に継続されることにより、再発しにくい状態を目指せます。

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