腱鞘炎・手首の痛み

「親指を広げると手首がズキッ」「朝、指がこわばってボタンを留められない」――スマートフォンや PC 作業、育児による抱っこ動作の増加で、ドケルバン病・ばね指などの腱鞘炎 は年々増加しています。米国手外科学会の統計では、ドケルバン病の有病率は一般人口で約0.5 ％、妊娠・産後の女性では最大8.3 ％に達するとの報告も。

※参考：Walker CK et al. “Epidemiology of de Quervain Tenosynovitis” J Hand Surg 2024

腱鞘炎は「指の使いすぎ」が原因と思われがちですが、最新研究では前腕〜肩甲帯・胸郭を覆う筋膜（ファシア）が 高密度化し滑走不全 を起こすことで、腱と腱鞘の摩擦が増大し微小炎症が慢性化するメカニズムが明らかになっています。

※参考：Stecco C et al. “From Muscle to the Myofascial Unit” J Anat 2019

当院の施術では患部を直接揉まず、前腕屈筋群・肩甲帯・胸郭など遠隔部位のファシアを先にリリース。循環と滑走性を高めながら、手首・指の負担を根本から軽減します。

「カッパ整体院グループ」は国内外に60店舗展開しており、イタリア発祥の「筋膜マニピュレーション®」という技術を元に施術を提供しています。イタリア本部公認・ベトナム公式プロバイダーとして、海外でも技術普及を行なっているグループです。

（「筋膜マニピュレーション®」をベトナムで正式に提供できるライセンス＝プロバイダー権を取得済み）

なお、この技術を元に「筋膜調整®」という商品を開発し、商標登録を行っています。

金沢にいながら世界基準の最新技術を体感いただける―それが当院の強みです。

こんなお悩みありませんか？

• 親指を広げたりペットボトルのフタを開けると手首が痛い
• 朝は指がカチッと引っかかり、動かすと弾くように伸びる
• スマホ操作や PC マウス作業で痛みが再燃する
• 抱っこや家事で手を休められない
• 注射や湿布ではその場しのぎで、すぐに痛みが戻る

１つでも当てはまる方は当院へご相談ください。

※参考：日本整形外科学会『腱鞘炎診療ガイドライン』2024

他で良くならない理由

❶ 患部のみのアイシング・注射に依存

ステロイド注射やNSAIDsで炎症は一時的に鎮まりますが、前腕〜肩甲帯の筋膜張力 が残ったままでは腱鞘への摩擦が持続し再発を繰り返します。

※参考：Gonzalez O et al. “Risk factors for de Quervain” Clin Orthop 2023

❷ キーボード・育児など日常負荷の再学習不足

手指の使用量をゼロにするのは現実的ではありません。当院では「使用→回復」のバランスを整える 汎用セルフケア原則 を導入し、負荷と回復のサイクルを最適化します。

※参考：Headache UK “Workplace & Lifestyle Toolkit” 2024

❸ 筋膜経路（チェーン）の無視

胸郭前面ファシアの高密度化で肩甲骨が前方偏位し、前腕伸筋腱にストレス集中――こうした 遠隔連鎖 を評価・解放しない限り根本改善は困難です。

※参考：Stecco A et al. “Fascial Mapping Techniques” Clin Anat 2020

腱鞘炎の原因とは？

※参考：Diaz R et al. “Connective Tissue Disorders & Tendinopathy” Clin Med 2023

腱鞘炎・手首の痛みの症状の例

• ドケルバン病：親指を握り込んで手首を小指側に曲げると鋭い痛み（フィンケルシュタインテスト陽性）。
• ばね指（弾発指）：指を伸ばすときにカクンと弾く／進行すると指がロックして自動伸展不能。
• 手首背側滑膜炎：キーボード・マウス操作で手背が腫れぼったく重い。
• 関連痛：前腕〜上腕・肩までズーンと重だるい放散痛。
• 朝のこわばり：睡眠中の低循環でヒアルロン酸粘度上昇→起床時の動き出しが最も痛い。

※参考：Walker CK J Hand Surg 2024

症状を放置すると？

慢性炎症が続くと腱・腱鞘が肥厚し、腱断裂・狭窄性腱鞘炎（手術適応） のリスクが高まります。握力低下や指の可動制限は家事・育児・仕事に直結し、パフォーマンス低下や心理的ストレスを増幅。早期に筋膜連鎖を整え、炎症の連鎖を断ち切ることが重要です。

※参考：Global GBD Study Lancet 2023

当院と他院との違い

まず、一般的な対処法と当院のアプローチの違いを簡単にまとめると次のようになります。

次に、別の観点から当院と比較してみます。

一般的な整形外科・整骨院・整体院との比較

最後に、当院での改善方法をご説明いたします。

当院での改善法

1）徹底した検査と原因の可視化

当院ではまず初回にじっくりカウンセリングと検査を行い、手首や母指に生じる鋭い痛み・腫脹・クリック音の発生源を詳しく探ります。

手関節の屈曲・伸展・橈屈・尺屈を日常動作に近い角度でチェックし、痛みが出る可動域、前腕屈筋群と伸筋群の筋力差、腱鞘周囲の浮腫や熱感を総合評価。

さらにキーボード使用時間、育児での抱っこ、家事での繰り返し動作など生活背景を伺い、前腕筋膜—手根管筋膜—母指外転筋膜に連続する張力ラインをその場で患者様と一緒に触れて確認します。

視覚情報と徒手評価を併用して「前腕から手首へ伝わる張力の偏りが腱鞘を狭窄させている」点を共有し、納得感のある施術計画へつなげます。

※参考：Bianchi S., Ultrasound Examination of the Musculoskeletal System, 2019

筋膜調整®

体系化された筋膜調整技術で、“筋膜の滑走”を回復させる手技療法です。検査で特定したコントロールセンター（前腕伸筋膜・手根屈筋支帯・母指外転筋膜など）に対し、当院独自のアプローチで神経・血管・腱に負担を掛けていた滑走不全をピンポイントでリリースします。

痛みが強い急性期は遠隔の上腕外側筋膜から循環を促し、炎症が沈静化し始めたら手首周囲の筋膜に穏やかな持続圧と微細伸張を加え、ヒアルロン酸粘度を均一化。滑走が戻ると腱鞘内圧が下がり、動作時の引っ掛かりや痛みが軽減します。

学術報告でも筋膜調整によって腱鞘内の機械的ストレスが減少し、疼痛・握力指標が大幅に改善した例が示されています。当院ではバキバキ矯正や強圧は一切用いず、安全で身体に優しい手技を提供します。

※参考：Pirri C. et al., Eur J Rheumatol, 2023

3）個別対応と再発予防

腱鞘炎の背景には長時間のPC入力、スマートフォン操作、育児や家事での抱え込み動作など個々の生活様式が関係します。

当院では豊富な臨床経験を持つ施術者がカウンセリング内容を踏まえ、痛みの強さや生活ニーズに応じて手技の強度・順序をオーダーメイドで調整。

施術中も「指を曲げた瞬間の引っ掛かり」「手首を返す際のズキン」といった感覚を細かく伺いながらリアルタイムで圧加減を変更します。

筋膜をリリースした直後には、前腕—手首—指の協調運動を身体に“再教育”する簡易エクササイズ（ファシアピラティス）を実施し、再び滑走不全が起こりにくい状態を養います。

個別評価と多面的対応の有効性は最新研究でも強調されており、当院は科学的指針に沿った施術で再発リスクを最小化します。

4）生活習慣サポート

施術効果を長持ちさせるため、長時間入力時の手首角度を保つ工夫、荷物の持ち替え頻度、寒冷環境での保温など、日常で実践しやすいポイントをシンプルにお伝えします。

「また痛むのでは」と不安を抱える方ほど、変化を体感することでセルフケア意欲が高まり、良い状態を自律的に維持できます。

つらい腱鞘炎・手首痛でお悩みの方も、どうか諦めずご相談ください。当院はエビデンスに基づく筋膜施術で痛みと不自由さを緩和し、再発しにくい手首づくりを全力でサポートいたします。

よくあるご質問

Q：すぐに効果が出ますか？

A：初回で「軽くなった」「楽になった」という感想は多いですが、症状の程度や生活習慣によって個人差があります。そのため、生活習慣から変えて根本改善を目指すためのサポートを行います。

Q：資格を持った人が対応してくれますか？

A：はい。資格を保有するセラピストが対応いたします。

Q：どれくらい通えばよいですか？

A：初回である程度変化を実感された後、3か月を目安に継続されることにより、再発しにくい状態を目指せます。

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