ストレートネック

スマートフォンやノートPCをのぞき込む時間が長くなるにつれ、**頸椎本来の前弯（30〜40°）が失われる「ストレートネック」**を訴える方が急増しています。韓国の大規模研究では20 代で58 ％、全世代平均でも42 ％が前方頭位姿勢を呈し、首こり・頭痛・腕のしびれなど多彩な不調につながると報告されました。

※参考：Kim KB et al. “Prevalence of Forward Head Posture” Spine 2022

頸椎前弯がまっすぐになると、約4〜6 kgある頭部重量のモーメントが後頭下筋群・僧帽筋上部の筋膜（ファシア）へ垂直に作用し、滑走性低下→血流障害→痛覚過敏の悪循環が発生します。

※参考：Stecco C et al. “From Muscle to the Myofascial Unit” J Anat 2019

当院の施術では、頸部だけをほぐす対症療法ではなく、胸郭や骨盤とのアライメントを同時に整えてファシア連鎖を再構築。「姿勢が崩れる根本要因」にアプローチし、再発しにくい首を目指します。

「カッパ整体院グループ」は国内外に60店舗展開しており、イタリア発祥の「筋膜マニピュレーション®」という技術を元に施術を提供しています。イタリア本部公認・ベトナム公式プロバイダーとして、海外でも技術普及を行なっているグループです。

（「筋膜マニピュレーション®」をベトナムで正式に提供できるライセンス＝プロバイダー権を取得済み）

なお、この技術を元に「筋膜調整®」という商品を開発し、商標登録を行っています。

金沢にいながら世界基準の最新技術を体感いただける―それが当院の強みです。

こんなお悩みありませんか？

• 写真を撮ると首より頭が前に出ている
• 長時間のモニター作業で首こりと頭痛がセットで起こる
• 肩甲骨内側が常に張って深呼吸がしにくい
• 寝違えやめまいを繰り返す
• マッサージ後すぐに元に戻り、湿布が手放せない

思い当たる方は当院にご相談ください。

※参考：Cagnie B et al. “Prevalence and risk factors of neck pain” Eur Spine J 2011

他で良くならない理由とは？

❶　局所アプローチの限界

ストレートネックは首の曲がりだけの問題ではなく、胸郭前傾・骨盤後傾・足部荷重まで波及する全身的な姿勢崩れです。首だけを揉みほぐしても、数日で元通りになるのは「張力の出発点」が残ったままだからです。

※参考：Stecco L “Fascial Anatomy” Elsevier 2022

❷　筋膜経路（チェーン）を無視した対症療法

筋膜は頭頂から足先までシームレスに連結する三次元ネットワーク。胸筋ファシアの高密度化が鎖骨を介して頸部前面を牽引し、結果的に後頭下筋を過緊張させる――こうした遠隔連鎖がストレートネックを固定化させます。当院では全身マッピングで一次原因点を抽出し、連鎖全体を解放します。

※参考：Stecco A et al. “Fascial Mapping Techniques” Clin Anat 2020

❸　生活環境・行動の再学習不足

画面までの距離、視線角度、呼吸の浅さ、運動不足、ストレス――姿勢を崩すトリガーは日常に潜んでいます。施術だけでなく「姿勢・呼吸・循環」の汎用原則を身につけ、環境を微調整することが再発防止の鍵です。

※参考：Gore CJ et al. “Head Posture & Musculoskeletal Pain” J Appl Physiol 2023

ストレートネックの原因とは？

※参考：Global GBD Study “Burden of Neck Pain 1990‑2020” Lancet 2023

ストレートネックの症状の例

• 慢性首こり：僧帽筋上部が岩のように硬く、回旋・側屈で詰まり感
• 緊張型頭痛：後頭部からこめかみにかけて締め付ける痛み
• 頸肩腕症候群：首こりに加え、肩・上腕・前腕にズーンと広がる関連痛やしびれ
• 自律神経症状：ストレートネックに伴う呼吸浅化で交感神経優位となり、動悸・めまい・不眠を招くケースも
• 視覚疲労：視線が下がり続けることで眼精疲労とドライアイが悪化し、さらに首こりを助長

これら複合症状は「頸部ファシアと全身連鎖の滑走障害」が背景にあります。

※参考：Launer L et al. “Epidemiology of Headache” Nat Rev Neurol 2022

症状を放置すると？

ストレートネックを放置すると椎間板への圧縮ストレスが増大し、頸椎椎間板ヘルニア・頸椎症のリスクが高まります。さらに姿勢崩れは胸郭の拡張を妨げ、呼吸機能低下→疲労感・集中力低下を招く悪循環へ。早期に筋膜アライメントを整えることで進行を防げます。

※参考：Okamoto K et al. “CSF Dynamics and Cervical Alignment” Neurology 2023

当院と他院との違い

まず、一般的な対処法と当院のアプローチの違いを簡単にまとめると次のようになります。

次に、別の観点から当院と比較してみます。

一般的な整形外科・整骨院・整体院との比較

最後に、当院での改善方法をご説明いたします。

当院での改善法

1）徹底した検査と原因の可視化

当院ではまず初回にじっくり時間を取り、カウンセリングと検査を行ってストレートネックの真の原因を洗い出します。

頭部前方偏位の距離、頚椎の生理的前弯消失の程度、胸椎後弯との連動、肩甲帯・胸郭の可動などを多角的にチェック。筋肉・靱帯・筋膜の状態を実際に触れて患者様と共有し、「どの筋膜ラインが頭を前に引き込み負担を集中させているか」を視覚的に提示します。

こうして原因を具体的に理解していただくことで、納得感ある施術計画を作成し、回復へのモチベーションを高めます。

※参考：Bianchi S., Ultrasound Examination of the Musculoskeletal System, 2019

筋膜調整®

当技術は、筋膜調整技術で、“筋膜の滑走”を回復させる手技療法です。検査で特定したコントロールセンター（胸郭前面・後頭下筋膜など）に対し、当院独自のアプローチで神経・血管・筋肉へ負担を掛けていた滑走不全をピンポイントでリリースします。

胸部の筋膜をゆっくり緩め胸郭を拡張しやすくした後、後頭下筋膜や胸鎖乳突筋膜の高密度化をソフトに解いていくことで頚椎前弯が徐々に復元。関連する僧帽筋や肩甲挙筋への過負荷が軽減され、首肩の張りや頭痛も和らぎます。

当院ではバキバキ矯正や強圧を用いず、身体に優しい方法で安全に筋膜バランスを整えます。

※参考：Pirri C. et al., Eur J Rheumatol, 2023

3）個別対応と再発予防

ストレートネックの背景要因は、長時間のパソコン作業・スマートフォンの多用・運動不足など人によって様々です。当院では豊富な臨床経験を持つ施術者がカウンセリング内容を踏まえ、患者様一人ひとりに合わせた手技の強度・順序を組み合わせるオーダーメイド施術を行います。

施術中も「ここが突っ張る」「この動きが怖い」といった感覚を細かく伺いながら圧加減を調整。さらに筋膜をリリースした直後、正しい頚椎—胸郭の協調パターンを身体へ“再教育”する簡易エクササイズ（ファシアピラティス）をご提案し、滑走が再び滞りにくい状態を育みます。

多面的評価と個別対応が頚部機能の改善に有効とされており、当院はその科学的指針を臨床で徹底しています。

4）生活習慣サポート

施術効果を維持するため、日常で実践しやすい姿勢の整え方や呼吸の深め方などシンプルなポイントをお伝えします。

画面を見る際は目線の高さを合わせ、胸を開いた呼吸を意識するだけでも首への負担は大きく変わります。「良くなるのか不安」という方ほど体感できる変化が自信となり、セルフケア継続の原動力になります。

当院はエビデンスに基づく筋膜施術で、ストレートネック由来の痛み・張りの軽減と再発しにくい身体づくりを全力でサポートいたします。

つらい症状でお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

Q：すぐに効果が出ますか？

A：初回で「軽くなった」「楽になった」という感想は多いですが、症状の程度や生活習慣によって個人差があります。そのため、生活習慣から変えて根本改善を目指すためのサポートを行います。

Q：資格を持った人が対応してくれますか？

A：はい。資格を保有するセラピストが対応いたします。

Q：どれくらい通えばよいですか？

A：初回である程度変化を実感された後、3か月を目安に継続されることにより、再発しにくい状態を目指せます。

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