骨盤の歪み

「左右の脚長が違う」「立つと片側の腰が張る」「ウエストラインが片寄る」――こうした不調は骨盤アライメントの乱れが背景にあるかもしれません。日本理学療法士協会の調査では、20〜60 代女性の約35 ％が「骨盤のずれ」を自覚し、腰痛・股関節痛・膝痛など二次症状を訴えています。

※参考：日本理学療法士協会『骨盤アライメントと身体不定愁訴』2023

最新の筋膜研究では、腸腰筋・大殿筋・骨盤底筋を包む胸腰筋膜—骨盤筋膜複合体の滑走障害が「骨盤のゆがみ感」と関連。ヒアルロン酸粘度が上昇し滑走が低下すると、骨盤帯の張力バランスが崩れて姿勢がわずかに傾き、体幹深部筋の活動タイミングも遅延します。

※参考：Stecco C et al. “Thoracolumbar Fascia and Pelvic Stability” J Bodyw Mov Ther 2022

当院の施術では、強い力で骨を押し込む矯正ではなく、筋膜ネットワークをスムーズに滑走させることで 「軸が整い、再び崩れにくい骨盤」 を目指します。

「カッパ整体院グループ」は国内外に60店舗展開しており、イタリア発祥の「筋膜マニピュレーション®」という技術を元に施術を提供しています。イタリア本部公認・ベトナム公式プロバイダーとして、海外でも技術普及を行なっているグループです。

（「筋膜マニピュレーション®」をベトナムで正式に提供できるライセンス＝プロバイダー権を取得済み）

なお、この技術を元に「筋膜調整®」という商品を開発し、商標登録を行っています。

金沢にいながら世界基準の最新技術を体感いただける―それが当院の強みです。

こんなお悩みありませんか？

• 左右の腰骨の高さが違う
• 写真を撮ると肩と骨盤が逆くの字
• 立ちっぱなしで片側の腰が張る
• 生理前に骨盤周りが重だるい
• 靴底の減り方が左右で異なる

１つでも当てはまれば当院へご相談ください。

※参考：Grieve R et al. “Pelvic Tilt & Low‑Back Symptoms” Spine 2021

他で良くならない理由

❶ 骨盤だけを「バキッ」と矯正

瞬間的に関節音が鳴っても、胸腰筋膜‐殿筋‐大腿筋膜張筋の高密度ファシアが残れば張力はすぐ元に戻り、ゆがみ感が再発します。

※参考：Stecco A et al. “Fascial Mapping Techniques” Clin Anat 2020

❷ インナーマッスル強化の落とし穴

腹横筋・多裂筋トレーニングは大切ですが、滑走障害で伸長方向がロックされたファシアを無視して筋収縮を繰り返すと逆に張力アンバランスが悪化することがあります。

❸ 生活動作・呼吸・荷重の再学習不足

長時間座位・片足荷重・浅い呼吸が筋膜を再び高密度化させます。施術と並行して 汎用的姿勢・呼吸・荷重分散原則 を習得しない限り根本改善は困難です。

※参考：Headache UK “Workplace & Lifestyle Toolkit” 2024

骨盤が歪む原因とは？

※参考：Neogi T et al. “Biomechanics of Pelvic Imbalance” Nat Rev Rheumatol 2021

骨盤が歪む症状の例

• 腰背部張り型：長時間立位で片側腰背部が板ばさみ感
• 股関節可動制限型：前屈で左右の膝位置がずれる／開脚角が左右差
• 下肢ライン崩れ型：O脚／X脚傾向、膝痛・足首痛を併発
• 骨盤底トラブル型：生理痛・尿もれ・便秘感が慢性化
• 関連症状：肩こり・頭痛・顎の偏位など全身連鎖

※参考：Stecco C J Bodyw Mov Ther 2022

症状を放置すると？

骨盤アライメントの乱れが固定化すると 腰痛・股関節痛・膝痛・慢性便秘・月経困難症 のリスクが上昇し、姿勢の崩れから呼吸効率まで低下。日常動作のパフォーマンスが下がり疲れやすい体質へ傾きます。早期に筋膜連鎖を整え、荷重分散を回復することが機能維持の鍵です。

※参考：Hinman RS et al. “Postural Alignment & Chronic Pain” BJSM 2023

当院と他院との違い

まず、一般的な対処法と当院のアプローチの違いを簡単にまとめると次のようになります。

次に、別の観点から当院と比較してみます。

一般的な整形外科・整骨院・整体院との比較

最後に、当院での改善方法をご説明いたします。

当院での改善法

1）徹底した検査と原因の可視化

当院では、初回に十分なカウンセリングと検査を行い、腰痛や下肢の重だるさ・姿勢不良を招く骨盤帯機能障害の真因を多角的に探ります。

立位で骨盤の前後傾・左右傾斜を視診し、坐位長座体前屈・片脚立ちで疼痛や可動制限が現れる角度と強度を確認。触診では上後腸骨棘・仙骨翼周囲の圧痛、胸腰筋膜・大殿筋筋膜の硬結、腸腰筋膜の緊張度を丁寧に評価し、皮膚温・浮腫の左右差も記録します。さらにデスクワーク環境、片脚荷重の癖、妊娠出産歴、スポーツ（跳躍・回旋系）の有無をヒアリングし、胸腰筋膜—仙腸靱帯筋膜—腸腰筋膜へ続く張力ラインを患者様と共有。

「骨盤の歪みだけでなく筋膜ネットワークの引き込みが仙腸関節へストレスを集中させている」事実を視覚情報と徒手評価で可視化し、納得感ある施術計画へつなげます。

※参考：Bianchi S., Ultrasound Examination of the Musculoskeletal System, 2019

筋膜調整®

当技術は、筋膜調整技術で、“筋膜の滑走”を回復させる手技療法です。検査で特定したコントロールセンター（胸腰筋膜L3–S1レベル・腸腰筋膜・大殿筋筋膜など）に対し、当院独自のアプローチで神経・血管・関節包に負担を掛けていた滑走不全をピンポイントでリリースします。

疼痛が鋭い場合は遠隔の下肢後面筋膜から循環を促し、症状が落ち着き始めた段階で仙腸関節周囲筋膜をソフトな持続圧と微細伸張で均質化。

滑走が戻ると仙腸関節への剪断力が分散し、炎症と浮腫が鎮静。学術報告でも筋膜調整により骨盤帯痛患者の疼痛スコアと姿勢安定が改善した例が示されており、当院でも同様の臨床成果を蓄積しています。

当院の施術はバキバキ矯正や強圧を用いず、身体に優しい安全な手技です。

※参考：Pirri C. et al., Eur J Rheumatol, 2023

3）個別対応と再発予防

骨盤の歪みは、長時間座位での骨盤後傾、片脚抱っこ習慣、片側キック動作の反復、足部アーチ低下など多様な要因で生じます。

当院では豊富な臨床経験を持つ施術者がカウンセリング内容を踏まえ、疼痛期は遠隔筋膜中心、回復期は股関節‐腰椎の可動域拡大と腹横筋・骨盤底筋協調を重視するオーダーメイド施術を提供。

施術中も「立ち上がり時のズキッ」「長時間歩行後の重だるさ」など感覚を伺いながらリアルタイムで手技を調整します。筋膜をリリースした直後には、骨盤―脊柱―下肢を協調させる簡易エクササイズ（ファシアピラティス）を実施し、正しい荷重ラインを身体に“再教育”して滑走不全の再燃を防止。

個別評価と段階的対応の有効性は研究でも示されており、当院は科学的指針に沿った施術で再発リスクを最小化します。

4）生活習慣サポート

施術効果を維持するため、椅子に深く座り骨盤を立てる座位姿勢、片脚荷重を避ける立位、寝返り時に膝を軽く曲げる就寝姿勢など、日常で取り入れやすいポイントをシンプルにお伝えします。

「また骨盤が歪むのでは」と不安な方ほど、改善を体感することでセルフケア意欲が高まり、良い状態を自律的に維持できます。

骨盤の歪み・腰痛・下肢症状でお悩みの方も、どうか諦めずご相談ください。

当院はエビデンスに基づく筋膜施術で痛みと姿勢不良を改善し、再発しにくい骨盤バランスづくりを全力でサポートいたします。

よくあるご質問

Q：すぐに効果が出ますか？

A：初回で「軽くなった」「楽になった」という感想は多いですが、症状の程度や生活習慣によって個人差があります。そのため、生活習慣から変えて根本改善を目指すためのサポートを行います。

Q：資格を持った人が対応してくれますか？

A：はい。資格を保有するセラピストが対応いたします。

Q：どれくらい通えばよいですか？

A：初回である程度変化を実感された後、3か月を目安に継続されることにより、再発しにくい状態を目指せます。

Q&A

院長よりメッセージ